1月25日に、自民党が推す市長予定候補が会見をし、市電について「延伸計画は中止する」という公約を掲げました。
市電は総合交通体系の一つ
彼は、「札幌市の総合的な交通体系議論がなされていない」ことを理由の一つにしていますが、あまりにも認識不足です。
1998年(桂市長時代)に「札幌市基本構想」をまとめ、それを土台に2000年から2020年までの「第四次札幌市長期総合計画」を作りました。そこに「多様な活動を支える交通体系の実現」という項があります。
その中で市電について、「今後は、都心や都心周辺部での利便性の高い生活を支えるとともに、観光客などの来訪者にもわかりやすく、移動の楽しさを提供する交通機関として、また、魅力ある都心の創造に寄与する都市の装置として、その機能の向上や拡充について検討を進める」と構想が書かれているのです。
これらは議会でも議論・議決されているもので、上田市長になってからも、計画変更についての議論はなされていませんので、現在も基本的には踏襲されています。
ですから、上田市長が立ち上げた「さっぽろを元気にする路面電車検討会議」は、市電フォーラムやパブリックコメントなども経た、総合交通体系の一つなのです。
世界は環境保全重視の街ヘ
ストラスブール、ミュンヘン、サクラメントなど世界の都市で、モータリゼーションの流れの中でいったん廃止されながら、路面電車が復活したのはなぜでしょう。それは、段差がなく高齢者・子どもに優しい、環境負荷が大変低い乗り物だからです。世界はそういう方向に動いているのです。
彼は、「道新」のインタビュー(1月27日付)に答えて「高速道路に都心部から乗れれば、利便性や移動性がものすごく高まり人や物の動きが活発になる」と、高速道路建設による経済活性化策を話しています。
高速道路建設でゼネコンが儲け、車が街に乗り入れて渋滞と排気ガスで環境汚染。人と環境に優しい市電。どちらが、街づくりを長い目で見る施策でしょうか?
(「こんにちは 小形かおりです」 07年02月11日付より)
(2007/02/11)