週刊レポート
札幌の市電、二度の危機乗り越え路線延伸ヘ

2005年2月、札幌市長が「市電を存続させる」と発表しました。沿線商店街や市民の粘り強い運動が実った瞬間です。

札幌の市電は、二度の廃止計面を、市民の運動と日本共産党の議会での論戦ではね返してきた歴史があります。

他の会派は「もう無理だ」

最盛期には総延長25km、1日28万人を輸送する中心的な乗りものでした。ところが、モータリゼーションの急激な発達と地下鉄建設とにより、市電の役割が変化します。そして、1973年に市電全廃を含む「再建計画」が、日本共産党を除く全政党の賛成で決まってしまいました。

次々と軌道がはずされるなか、沿線住民と商店街の人たちが、「他の会派には『もう無理だ』と言われたが、何とか残せないものか」と日本共産党市議団を訪れました。『みなさんの運動次第でまだ打開の可能性がある」と激励し「市電を残す会」が発足します。短期間で5000筆を超える署名が集まり、市議会で共産党も奮闘して請願が採択されるに至り、「西4丁目」から「すすきの」をつなぐ一路線8・5qの存続が決まりました。

その後、日本共産党市議団が「市電をいかした街づくり」を積極的に議会で取り上げ、「市電優先信号で、車より早く中心部に入れるしくみを取り入れるべき」などの主張もし、市電の復活・再配置が市の長期総合計画に盛り込まれました。

ところが2001年に、交通局の赤字を理由に「市電の存続か廃止かを検討するIという事態が生まれます。市民と共産党の新たな運動が始まりました。

乗車体験やビデオ上映も

「中央区民の要求を実現する連絡会」を中心に、沿線や電停での宣伝署名活動、市電乗車体験フォーラム、世界各地の路面電車施策のビデオ上映会など積極的な運動が展開されました。電停前でのビラは受け取りもよく、マイクの訴えをじっと聞いて「よし、署名しよう」と協力する男性、「市電なくなっちゃうんですか」と驚き顔で応じてくれる若者など、市民の期待が広がりました。

市議会では、この分野で30年の蓄積がある共産党が「市の交通計画の中に、人と環境にやさしい市電をしっかり位置づけることが札幌の発展につながる一と」論戦をリードし、他党の議員からも「市電を存続すべき」との声が出され、冒頭の「存続」決定に至ります。

札幌市はその後、「路面電車検討会議」を設置し、幅広い議論の末に、昨年九月に党の主張と大筋で一致する最終提言が出されました。

札幌駅までと市長に要望

12月には、「中央区民の要求を実現する連絡会」が市長に要望書を手渡し、「西4丁目とすすきのの電停を結び、さらにJR札幌駅まで延伸を」等と要望し、意見交換。市長は『札幌駅周辺を基軸に具体化することを基本計画フレームに入れる必要がある」と明言しました。

市民と日本共産党の共同で残してきた市電」が、充実に向けてようやく具体的に検討される段階になりました。いっそうの運動で市電をいかした美しい札幌の街並みを実現したいと思ぃます。

(「こんにちは  小形かおりです」  07年01月21日付より)
(2007/01/20)


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