07年札幌市第1回定例議会本会議

意見書案の提案説明(2007年03月07日)

小形香織  議員

私は、民主党・市民連合、市民ネットワーク北海道及び日本共産党を代表して、意見書案第8号 柳澤厚生労働大臣の罷免を求める意見書、意見書案第9号 イラクからの自衛隊早期撤退を求める意見書の提案説明を行います。

まず、柳澤厚生労働大臣の罷免を求める意見書ですが、柳澤大臣の女性は子どもを産む機械という発言が、女性の人格と尊厳を否定する、政治家、閣僚としてはもとより、人間としても絶対に許されない発言であることは論をまちません。同時に、それに続く、あとは、産む役目の人が一人頭で頑張ってもらうしかないという発言には、女性を国家の人口政策の道具としてしか考えない思想があらわれていると思います。

ドイツのウェルトという新聞は、柳澤発言を痛烈に批判した日本のコラムニストの次のような言葉を紹介しています。女性は、人口問題を解決するために子どもを産むのではない、幸せのためだと。そのとおりだと思います。1994年に国連が開催した国際人口開発会議において採択された文書には、すべてのカップルと個人が子どもを産むか産まないか、いつ産むか、何人産むかを自由に決定する基本的権利を持つこと、個人に国家が目標や割り当てを強制してはならないことが明記されています。

私は、日本における少子化問題を克服する上でも、これは大前提とされるべき原則だと思います。一人頭で頑張ってもらうという発言は、この国際的に合意された基本原則に真っ向から反しているところに重大な問題点があります。柳澤発言の問題は、不適切な言葉遣いあるいは表現という問題にとどまるものではありません。この発言には、女性を国家の人口政策の道具としてしかとらえない考え方、思想があらわれており、さらには、すべてのカップルと個人が自由に決定するという国際的な基本原則に反する、ここに反省すべき根本問題があります。

柳澤大臣は、一言の反省も自分の言葉ではお述べになっていないのです。何が問題かをいまだに理解していないと言わざるを得ません。そういう厚生労働大臣で、どうして少子化克服のための取り組みができましょうか。改めて、罷免を要求するものです。

次に、イラクからの自衛隊早期撤退を求める意見書についてです。

そもそも、イラク戦争は、国連決議のないまま、アメリカが強行した無法な先制攻撃の戦争そのものでした。しかも、アメリカと、それを支持した日本政府が戦争の大義としていたイラクによる大量破壊兵器の保有情報は、ブッシュ大統領自身が多くが誤りだったと表明しています。大義なき戦争に続く軍事支配の中で、イラク民間人とアメリカ兵の死者はふえ続け、昨年11月のアメリカ中間選挙では、与党共和党が敗北、イラク戦争とその後の軍事支配に対し、アメリカ国民はノーの審判を突きつけました。

ところが、安倍晋三首相は、イラク戦争を支持することを正しい決定だったと言い、航空自衛隊のイラク派兵について7月までの延長を決定しました。これに対し、日本労働組合総連合会の古賀伸明事務局長は、今回の政府の決定に強く抗議し、直ちに撤退に着手することを求めるとの談話を発表しています。

イラクでの航空自衛隊の輸送活動の75%が多国籍軍支援であり、バグダッドを中心に掃討作戦を行うアメリカ軍の人員、物資を直接輸送し、事態の一層の泥沼化に手をかしているものです。このような活動を中止し、航空自衛隊を直ちに撤退すべきです。

以上、議員各位のご賛同をお願いし、意見書案第8号 柳澤厚生労働大臣の罷免を求める意見書及び意見書案第9号 イラクからの自衛隊早期撤退を求める意見書の提案説明といたします。(拍手)


※ 「柳澤厚生労働大臣の罷免を求める意見書」、「イラクからの自衛隊早期撤退を求める意見書」は、自民党、公明党などの反対で採択されませんでした。


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