週刊レポート
認定こども園、質の向上を

   10月から「認定こども園」制度がスタートします。

   これは、今年四月〜五月に国会で審議され可決した「就学前のこどもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」が施行されることによるものです。

四つの類型

① 幼保連携型 …
認可幼稚園と認可保育所とが連携して、一体的な運営を行う
② 幼稚園型 …
認可幼稚園が、保育に欠ける子どものための保育時間を確保するなど、保育所的な機能を備えるもの
③ 保育所型 …
認可保育所が、保育に欠けるこども以外の子どもも受け入れるなど、幼稚園的な機能を備えるもの
④ 地方裁量型 …
幼稚園・保育所いずれの認可もない地域の教育・保育施設が、認定こども園として必要な機能を果たすタイプ。
この4種類です。

多様なニーズの中で

   この法案は、少子化、待機児の増加、子育て支援ニーズの多様化などを背景にしています。
   実際、札幌市内でも幼稚園の八十八%が預かり保育(幼稚園が終わったあと、夕方まで子どもを預かる)を実施しています。「保育に欠ける子もそうでない子も一緒に子育て支援を総合的にすすめる」ことは求められています。

保育の質の低下を許さない

   ですが、大事な視点が抜けています。幼稚園や保育所の施設・職員・給食の提供など、最低必要な基準があいまいにされ、子どもにとって最善の環境が、この法律には担保されていないのです。
   現在の認可幼稚園・保育所には、施設や職員配置の最低基準があります。ところが、今回の法律は、「文部科学大臣と厚生労働大臣とが協議して定める施設の設備および運営に関する基準を参酌して都道府県の条例で定める認定の基準」とされているのみで、明示されていません。
   調理室・運動場は「必置」ではない、直接契約により保有料は自由設定、保育に欠ける子が入所できるのか、保有料のダンピングの可能性もある、など・・・。儲け優先の原理を持ち込む市場化の足がかりにする狙いがあるのです。

   札幌市も道の条例に基づき「認定こども園」のモデルとなる施設を早期に設置する、としています。

   質の高い「認定こども園」にさせるよう、運動を広げていきます。

(「こんにちは  小形かおりです」  06年09月24日付より)
(2006/09/22)


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