週刊レポート
緑と景観の運動、広がり実感

   8月27日に、円山のみどりと景観を守る市民の会主催の「あなたと街づくりを考えたい」に出席しました。
   アイヌ民族の音楽をオープニングに、俵浩三先生の講演、各地での活動交流という、充実した集会でした。

宮の森地域では

   「宮の森の環境を守る会」からは、すでに着工しているマンション建設と地区計画への運動について報告がありました。
   ここは、円山公園からフランセス教会に向けての斜面です。周辺住民で力をあわせ、高さを抑えさせるなど運動の成果をあげましたが、「この斜面の下に住んでいる人にとっては、低いマンションでも三角山が見えないことになります。やはり行政の用途地域の変更などの抜本的な見直しが必要だと思います」と話しでおられました。

桑園地域では

   「桑園環境を守る会」の方は、駅前の超高層マンション計画を却下させた住民運動について報告されました。
   桑園はマンション地域。「この運動にのってくれる人がどれだけいるか」と思いながら手探りで始めた運動だったけれど、地域に入ると予想以上に反応がよく、短期間で多くの署名が集まり力になりました、と話していました。

南円山地域では

   南円山からは、地区計画を作った経緯と、すぐ隣の地区計画外に15階建てのマンションが建設されようとしている状況が話されました。「私たちの地城は、昔から円山をみて暮らしてきた。いつごろ雪囲いをし、いつはずすか円山が教えてくれた。それが見えなくなるなんて、生活権を奪うに等しい」とおっしやっていました。

景観・環境重視の街づくりを

   北海道自然保護協会の俵先生は、「ようやく20世紀型=開発優先の社会から、21世紀型=環境重視の社会へと変わろうとしている。いまはその過渡期。地域を作るのは住んでいる住民、という意識を持って粘り強く運動を」と、東京・国立市の例を紹介しながらお話されました。
   「円山のみどりと環境を守る市民の会」が結成されて7年。運動は確実に広がっています。引き続き、力をあわせ、21世紀型の街づくりを実現させたいと思います。

(「こんにちは  小形かおりです」  06年09月10日付より)
(2006/09/08)

 俵 浩三(たわら ひろみ)
北海道自然保護協会会長・専修大学北海道短大名誉教授 
著書:『北海道の自然保護−その歴史と思想』『牧野植物図鑑の謎』など

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