小耳にはさんだ、ちょっといい話
ある学生食堂で
お昼時の学生食堂といえば「大混雑」の代名詞のようなところ。不慣れな利用者もいて、カフェテリア式のレジには長い行列ができます。
そんなときに、杖をついた高齢者がこの学生食堂のレジに並び、ゆっくりと支払いを終えました。すると、レジの店員さんが、長い行列を待たせて、その方のお盆を持ち、「こちらにどうぞ」と誘導したそうです。
心あたたまる光景ですね。後ろに並んでいた方もこの対応に感心し、「型にはまったマニュアルだけではない、人間としてのやさしさを持った行動で、見ていてうれしかった」という声もあったと聞きました。
市電の運転手さんが
北海道新聞の「卓上四季」には、ある日の市電の運転手さんの行動に関する投稿が取り上げられていました。
「○○駅で降ろしてください」と言って乗ってきた高齢者の方に、「どこに行くんですか」と運転手さんが聞いた。そして、そこにいくなら次の駅で降りたほうがいいと話し、いざその駅に着くと、市電を降りたその方が、目的地と違う方向に歩き始めて乗客も心配した。すると、運転手さんが市電を降りて追いかけ、目的地の方向を教えてあげていた、という話でした。
「人間らしく」が仕事の基本
レジの店員さんは料金を正しく計算し金銭の授受をする。市電の運転手さんは乗客の安全と定時運行を心がける。それはもちろん基本でしょう。
それとともに、「困っている人がいたら助ける」という行為を、プライドを持って実行できる判断力=人間性が大事だ。この二つの出来事を聞いて、そう感じました。
自分で考え行動する力を
勝ち組・負け組」とか、「弱者保護はもうやめて、市場原理に任せればいい」というような殺伐とした時代だからこそ、こうした人間的な行動が、周囲を感動させるのかもしれません。
私も、さまざまな状況をしっかりつかみ、自分の頭で考え行動する、このことを引き続き大切にしていきたいと思います。
(「こんにちは 小形かおりです」 06年05月14日付より)
(2006/05/14)