格差拡大が行き着く先は?
2月7日(火)付けの「北海道新聞」の1面は、「格差拡大 北海道に厳しい現実」という見出しの記事でした。私は、小泉「構造改革」路線によって作られた「格差拡大」が、本来てをつなぐ国民同士を分断し、戦争への道を突き進む思想を植えつけようとしている、と危惧しています。
心も操作される「構造改革」
職場では、「正社員のくせにまともに働かない」と派遣やパート労働者が正社員を批判し、正社員は「賃金に見合った働きを」と過労死寸前まで働かされています。
公務員バッシングが激しくなりました。公務員給与が下がれば民間も下がる。わかりきったことなのに、「公務員はよすぎる」と言わせるような閉塞感です。
自分よりマシな生活をしている人を見たら、羨ましくなる気持ちが生まれるのは自然なことです。ですが、あまりに生活が厳しくなり、同じ働く仲間に対して「恨み」に似た感情が生まれるのは、「構造改革」の意図する方向なのではないか、と思うのです。
格差が出るのも自己責任!?
小泉「構造改革」路線は、単に経済・企業活動を「自由化」「規制緩和」しているだけではありません。「一部のエリート以外は、おしなべて今より貧しい生活をしてください」、「勝ち組・負け組みは自己責任」という格差推進の考えが基本にあるのです。
この考えに押し流されていけば、「できないヤツは給料低くて当然」。ひいては、「社会の役に立たない人は不要」といった思想を生み出す危険があります。
二極化への逆戻りは許さない
「道新」が「格差拡大」を取り上げた日、「しんぶん赤旗」日刊紙では、浜林正夫一橋大学名誉教授が論じています。
「19世紀のイギリスといえば典型的な自由主義政策のもとで『世界の工場』として繁栄を極めた時期であり、一方では労働者の年収の何倍もの地代を手にしている大地主がいる反面、もう一方では、食べるものにもこと欠き、餓死する人もいました。それはまさに自由主義のもたらす最悪の二極化社会でした。」
そんな逆戻りを許してはなりません。
(「こんにちは 小形かおりです」 06年02月19日付より)
(2006/02/18)