ゴミを減量するために(上)
再び「ゴミ」について書きます。
1月29日に日本共産党市議団が主催した「ゴミ問題を考える集い」での、熊本一規先生(明治学院大学教授)の講演は論理的でわかりやすいものでしたので、内容の要旨を記します。
水道や電気代とゴミは違う
「水や電気だって使用料を払うのだから、ゴミだって料金を払うのはあたりまえ」という考えがあります。それに対して熊本先生は、「正の財・負の財」という言葉で説明しました。
「水や電気は、それを受け取る変わりに料金を払います。だから正の財。ゴミは、ゴミを渡したうえにお金を払う。だから負の財。」(下図参照)そして、「正の財においては不法投棄はおこらない。」必要以上に水や電気を使えば、そのお金も払わなければならないからです。でも、「負の財は不法投棄がおきる。」ゴミを出せば料金負担だからです。
有料制は地方自治法違反
地方自治法第227条には、「特定のもののためにするものにつき、手数料を徴収することができる」と書かれています。住民票や印鑑証明などがそうです。家庭ゴミは全家庭を対象とするので「特定のもの」ではありません。手数料は取れないのです。「それをあれこれ理由をつけて『よし』としているのは、多くの自治体ですでに導入されてしまっているから」と先生は話していました。
有料制は「監視社会」をつくる
いま町内会などがボランティアで、ゴミステーションを清掃している姿をよく見かけます。
有料化は、「ゴミステーションを清掃した際に出たゴミは誰が負担するのか」という問題がおき、さらには、「不法投棄やゴミステーションを汚す者を取り締まろう」という気分を生み出すことにもつながりかねません。「有料化は不法投棄する悪意をそそのかし、市民同士が監視する社会を作る方向。
EPRを強化すれば、市民の善意をよび、協力し合う社会を作る方向。」と話されました。
次回は、EPR・拡大生産者責任について記したいと思います。
(「こんにちは 小形かおりです」 06年02月05日付より)
(2006/02/02)