私からは、地下鉄の乗客安全策と市電の乗客数をふやすということについて、大きく2点を質問させていただきたいと思います。
質問の1点目は、地下鉄の乗客安全策についてです。
10か年経営計画の中で、生産性の高い地下鉄として駅業務の完全委託化と業務体制の効率化によって、来年度はさっぽろ管区の南北線さっぽろ駅と東豊線のさっぽろ駅、麻生駅、北24条駅、北18条駅、この五つで83名の職員が削減されるという計画です。事前にいただいた資料では、委託される方の札幌市の交通事業振興公社、こちらのさっぽろ管区職員は62名になるということです。差し引きしますと、21名分の人員が不足することになります。同じ業務を少ない人員でやれば、当然、1人当たりの業務量はふえていくことで労働強化になると思いますし、そのことが、お客様への約束、安全で安心な運行をお約束しますと交通局が掲げている行動宣言と合致するのかどうか、市民の安全が確保されるのかどうかという点で、私は大変疑問に思っております。駅業務の委託化、あるいは人員削減によって、どのようにして乗客の安全確保をされるおつもりか、その点について、質問の1点目としてお伺いしたいと思います。
それから、質問の2点目です。
市電の乗客確保を目指す、ふやしていく施策について質問させていただきます。
市電がどのように延伸されるのか、あるいはループ化されるのかなどについては、まだ検討委員会で審議中だということです。そんな中で、今は市電乗客をいかに確保していくか、伸ばしていくかという政策が求められているというふうに思っています。昨年の3定の決算特別委員会で、私の質問に対しまして、これまでにも増して利用者増につながり、札幌市民全体にとって路面電車の評価が高まるよう、さまざまな取り組みをしていきたいと答弁されております。今年度も終わりに近づいている今、市電の乗車人員は利用増になっているのかどうか、その辺の状況をお示しください。
また、9月10日から12月31日までという試行期間を設けて、土・日・祝日に使える300円の一日乗車券を販売していると決算特別委員会で答弁されておりましたが、この結果はどうだったのか、乗車料収入の増につながったのかどうか、お伺いしたいと思います。あわせて、新たな需要が掘り起こせたのかどうか、その分析や評価についても伺いたいと思います。
委託に伴う人員削減についてでございます。
財団法人札幌市交通事業振興公社の体制につきましては、現在、駅業務の業務実態に応じ、変形労働時間制などを取り入れた効率的な勤務体制とすることで、結果として、財団全体での人員削減が可能となっているもので、これによって、駅業務そのもののサービスの低下につながるものではないと考えているところでございます。また、財団職員の採用に当たりましては、当局の教習所において、委託前と全く同じ教習及び実習を行い、なおかつ、採用後の定期教育訓練も直営駅と全く同じ内容で実施しており、安全を損なうことのないよう指導・監督に努めているところであります。
まず、路面電車の乗車人員の状況についてでございます。
ご承知のとおり、従来、路面電車の乗車人員の減少傾向が続いてきたところでございますが、平成16年度は前年度比マイナス0.5%と微減にとどまりまして、地下鉄同様、減少傾向に歯どめがかかった状況にあると考えております。月別の状況を見ましても、平成16年12月から直近の平成18年2月まで、15カ月間連続して前年同月を上回っているところでございまして、平成17年度に入ってからは、現在のところ、前年度比プラス6.5%と、昨年度の実績を大きく上回っているところでございます。
次に、市電専用一日乗車券の発売状況についてです。
当初、この試行発売期間は昨年12月までの予定でございましたが、売れ行きも非常に好評であり、続けてほしいというお客様からの要望も多かったことから、試行を4月まで延長しております。発売開始以来、3月21日現在で発売枚数は3万2,658枚ということで、発売当初は1日100枚程度でございましたが、その後徐々にふえ、現在では700枚から800枚程度で推移をしており、雪まつり期間などは、1,000枚を超える売り上げがあった日もございます。
その分析と評価でございますが、この券の利用状況を把握するために、昨年10月、11月に一日券を購入された方を対象としてアンケート調査を行い、延べ1,123人の方から回答をいただきました。その結果、乗車券1枚当たりの平均乗車回数は2.6回で、4回以上乗車された方も19%おりました。また、この券は、同伴の子ども1人が無料となります家族割引を設定しておりますが、この利用割合は16.5%でございました。そして、この乗車券がなかった場合、市電以外の交通機関を利用したとする方が15%、外出しなかったと答えた方が6%、合わせて21%でございますが、この21%の方が新規需要というふうに見ることができるのではないかと考えております。
まず、地下鉄の乗客安全確保ということで、人員が削減されても変形労働などでサービス低下につながらないように教習も指導もしていくのだというご答弁だったと思います。
やはり、働いている人にとって、変形労働などは非常に過酷な労働条件になっていくわけですし、その点の十分な対策が必要ではないかと思います。交通局の赤字を立て直していくという策は本当に必要なことだというふうに思うのですが、人員を減らしていくということと、乗客、市民への安全確保というのは裏と表の関係だと思いますので、行き過ぎた効率化で乗客の安全が確保できなかったということがないように厳しく求めておきたいと思います。
さて、乗客の安全確保という点では、ホームの転落防止の可動さくについて、今度の予算で設計費1,700万円の計上となっております。安全を守る、市民に安全をということで、ホームへの転落を防止する可動さくは、我が党は以前からその必要性について取り上げて質問してきましたし、とりわけ視覚障がいを持つ方々から根強い要望があったものです。議会で取り上げた当初は、設置については極めて難しいとか、幾ら費用がかかるのか算出もしていないというような状況でしたけれども、バリアフリーという考え方も広まってきている中で、エレベーターの設置などとあわせて、10か年計画の中に反映され、実施に踏み込んできたと私は受けとめております。転落事故の状況を見てみますと、昨年度、今年度、それぞれ1年間のうち3名の視覚障がい者の方がホームに転落されている事故が起きているということですし、酩酊者の転落も後を絶たない状況だと思っています。
再質問の1点目として伺いたいことは、ようやくスケジュールにのってきた転落防止の可動さくの設置について、今後具体的にどのようなスケジュールで導入されていくのか、お示しいただきたいと思います。
2点目ですけれども、転落防止の可動さくの導入について市民にどのように公表していくのか、このことについて伺いたいと思います。
多くの市民が利用する地下鉄ですので、転落防止の可動さくがどういうふうに機能していくのか、あるいは、工事をしていくに当たってどんなことになっていくのか、その工事の概要など、それぞれ決まっていく段階で市民に広げて公表していくということが必要だと思いますが、その点いかがお考えか、お示しいただきたいと思います。
それから、市電についての再質問でございます。
先ほど、土・日・祝日の300円の一日乗車券が非常に好調な売れ行きだったというご答弁をいただきましたけれども、これを本格的に導入するお考えはないのかということについて伺いたいと思います。また、そのほかの市電の需要喚起策としてどのようなものを考えておられるのか、計画などがありましたらお示しいただきたいと思います。
ホームさくの設置までの今後の具体的なスケジュールでございます。
平成18年はホームさくの設計業務に入ることになっており、平成19年度はホームさくの製作、そして、平成20年度中に各駅に順次ホームさくを取りつけていく計画で現在考えております。東西線全駅にホームさくが取りつけられ、平成21年4月にこれの稼働を目標に、現在、先行実施都市の状況調査を初め、労使双方で協議を行いながら、教習計画や試験運転のための準備を進めているほか、並行して監督官庁に対する説明、あるいは、設置工事に当たっては鉄道施設の変更が伴うため、国土交通大臣の認可申請などを行っていく予定でございます。
次に、ホームさくの機能などの概要の公表についてです。
平成18年度に具体的な設計作業に入りますので、この進捗度合いを勘案しながら、機能面などの概要がある程度見えてきた段階でホームページ等でお知らせしたいと思っております。
市電専用一日乗車券の本格導入についてでございます。
非常に売れ行きが好調であること、また、アンケート調査からも、新規需要の創出ばかりでなく、市民の街歩きや家族での外出にも有効に機能しているというふうに推測されますことから、ことし5月から本格実施できるよう現在準備を進めているところでございます。
また、一日乗車券以外の路面電車の需要喚起策についてでございます。
一日乗車券の通年販売にあわせて、沿線周辺の店舗等の情報も記載した沿線マップを作成し、電車車内等で配布する予定でございます。また、市電の会が中心となって、沿線の街歩きマップを作成する予定と聞いておりますので、これらとの連携も図ってまいりたいと考えております。沿線近くの観光スポットでございます藻岩山との連携につきましては、これまでに引き続き、ロープウエーの割引サービスをする予定でございますし、一日乗車券とのタイアップについても協議をしてまいりたいと思っております。また、地域との連携事業の一環として、例年、大変好評いただいております市電フェスティバルについても、その連携をますます深めて開催をしていきたいと考えておりますし、そのほか、貸し切り電車を使ったイベントの開催などさまざまな需要喚起策や、昨年の試行に引き続き本格実施をいたします傘の無料貸し出し等、サービスアップの一層の強化を図ってまいりたいと考えております。
市電については、今、路面電車の検討会議で審議中ということですので、あえて質問はいたしませんが、市電の延伸ループ化というのは、街づくりの大事な装置として求められていると、これは、議会でも原局の方から答弁されております。この検討会議の中でも、見ますと、JR札幌駅だとか市立病院や創成川から東側の方への路線延長などについて委員から意見が出されているという段階でございます。
昨年12月に検討会議で行った市電についての市民アンケートでも、路線延長やループ化を求める声が最も多かったわけです。そしてまた、今ある路線を見ていただきますとおわかりのように、市電沿線には商店街が形として残っている、元は市電があったけれども、今は外されてしまったところは商店街の跡も形もなくなっている、こんなことから見ても、ループ化、延伸というのは商店の活性化ということにもつながっていくだろうなと私は考えています。また、排気ガスを出さない市電というのは、環境に優しい、あるいは緑あふれる街づくり、こうした市長公約とも合致しますし、そもそも市長は市電を充実させるということが公約であったわけですから、ぜひとも、市電を街づくりの中心的、中枢的な機能として充実させていくように進めていただきたいということを求めて、質問を終わりたいと思います。