私の方からは、障がい者の交通費助成についてのみ質問させていただきたいと思います。
先ほど来、審議がされています障害者自立支援法が4月から施行される、そして、利用者は原則1割負担というのが今の国の示している中身です。そもそも就労する場も少なくて、安定的な就労が難しい場合も多い障がい者にとって、この負担は大変重く、自立したくても、とても自立できるような内容ではない、こういうふうに思っております。
しかし、現時点では、まだ制度の全容が明らかにされておりません。細かいことなどは10月以降でないとわからないという答弁も繰り返されておりますけれども、そんなこともあって、障がい者の方々から、どういうふうに決まっていくのか、大変不安であるということで、私どものところにも次々と声が寄せられているところです。
そのような中で、札幌市が独自の制度として設けている障がい者交通費助成制度は、障がい者の方々に本当に喜ばれてきた制度だというふうに思うのです。今回の障害者自立支援法の中身にかかわらず、外出支援を目的としてきた独自の障がい者交通費助成制度を続けていくべきだというふうに考えますが、その点いかがか、まず、この1点だけ伺いたいと思います。
自立支援法の施行にかかわって交通費助成がどのようになっていくのかということでございますけれども、この自立支援法に関しては、現在の交通費助成をそのまま維持していこうというふうに考えております。
現在の交通費助成制度はそのまま維持されると、これがわかっただけでも障がい者の方々は少し安心するだろうと思うのです。助成制度は続けていくということで、早く周知してあげることが安心させることにもつながりますので、ぜひそれを求めておきたいと思います。
その交通費助成の制度について、予算額で言うと17億4,436万1,000円というふうに組まれていますけれども、この中身について、2点、質問させていただきたいと思います。
一つは、心身障がい1・2級の方が使える自動車の燃料券、ガソリン券ですね。それから、福祉タクシー券の支給額に6,000円の格差があるという問題についてです。
タクシー券とガソリン券、どちらを選んでもいいことになっていますけれども、タクシー券を選んだ方は3万6,000円分の利用ができるのに、ガソリン券を選ぶと3万円しか利用できないという中身です。制度の目的は同じ、該当する障がいの程度も同じ、しかも、2002年の予算特別委員会の中では、タクシー券と同じ程度のガソリン券を支給したいというふうに答弁していたのですが、2003年から福祉ガソリン券が選択できるという実施の段階になったら、ここが3万円になっています。
私は、この件については、予算・決算特別委員会のたびに質問をさせていただいております。その都度、財政が厳しいとか、現行制度の維持のためなのだとか、あるいは、アンケートによる外出回数調査の結果だというような理由で、いずれにしても実施できないのだというふうに答弁されているのです。
私は、これらの答弁を今振り返って、何度読んでもどうしても理解できないし、障がい者の皆さんの理解を得られるような理由ではないというふうに思うものですから、同一助成額を望みたいということでぜひ質問させていただきたいのです。
障がい者の皆さんの同じ金額にしてほしいという要望は、至ってシンプルではないかと思うのです。同じ障がいの程度で、同じ人を対象にしていて、それでどうして6,000円の差があるのか。やはり、ガソリン券の支給の方も3万6,000円に引き上げるべきだというふうに思っていますけれども、この点、ご検討されているか、引き上げるお考えがおありかどうか、そこについて伺いたいと思います。
それから、質問の2点目は、身体障がい3・4級の方々などに支給しているウィズユーカードを、雪の降る積雪期の間だけでもタクシー券を選択する制度にしてほしい、これに関する要望についての質問でございます。私は、これも繰り返し質問しています。
せっかく外出支援のためにウィズユーカードを支給するというふうにされていても、利用する側が、冬の間はつるつる路面で転倒するのが心配だ、これが怖いので、家から一歩も外出できなくて、結果としてウィズユーカードがあっても使うことができない、こういう切実な声があるのです。ですから、せめて雪の降る冬期間、4カ月間になるのか、5カ月間になるのか、この期間はどういうふうにしていけばいいか、ぜひご検討をいただきたいのですが、いずれにしても、ウィズユーカードは要らないからタクシー券を使えるようにしてほしい、そういう人がおりますので、このことについて選択できるようにするべきだというふうに考えますけれども、この点いかがか、以上、二つ質問させていただきます。
今、福祉自動車燃料助成券、いわゆるガソリン券でございますけれども、私が答弁しようという事柄が先に言われてしまいました。
交通費の助成制度につきましては、障がいのある方の外出機会をできるだけ確保して、社会参加を促進することを目的としてございます。このことから、ガソリン券につきましては、保健福祉に関するアンケートによる外出回数などの調査結果に基づいて年額3万円の助成額を設定したものでございます。年々、経費が増加しております交通費助成制度を安定的に維持していくという観点からも、現行の助成額で推移させていただきたいと考えております。
2点目の福祉タクシー利用券の対象拡大についてでございますけれども、福祉タクシー利用券は、重度の障がいのある方の中でも、通年にわたって公共交通機関による移動が特に困難な下肢や視覚に障がいのある方を対象としております。このように、タクシー利用券は重度の方を支援することを目的としておりますので、身体障がい3級の方への拡大であるとか、冬期間という一時的な取り扱いにつきましては非常に難しいものと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
アンケートの結果だというふうにおっしゃっておりましたけれども、これは、何かパーソントリップ調査も使ってやっているようですが、パーソントリップ調査というのは外出を抑制するのに使う調査ではないというふうに思うのです。
私が言っているのは、シンプルに考えてほしいと。何で、同じ目的で、同じ障がい程度の人に差があるのか、それだけのことなのです。ですから、私の頭では、アンケート云々というふうな理由を述べられても理解できないのです。これは、本当に格差があって、変ではないですか。普通に考えても、制度の目的の趣旨から言っても、同じ3万6,000円にしていくべきではないかというふうに思いますが、この点、いかがですか。
今、重度の方を対象にするのでタクシー券の支給は考えられないのだというふうにおっしゃっていましたけれども、私は前回も言いましたが、身体障がい3・4級の方々が冬場につるつる路面でもし転倒したら重度の障がいになる可能性だってあるのではないですか。ですから、予防をするという観点が必要だというふうに思うのです。
本当にそういうことが起こるかどうかはわかりませんけれども、私は、仮に1カ月骨折で入院したらどのぐらい札幌市のお金が出るのですかというふうに国保の方にお聞きしました。そうしたら、もちろん、けがの度合い、中身によって違いますが、総医療費が100万円かかったとして、札幌市がいろいろ持ち出すお金が大体9万円弱だというふうにお聞きしています。そのくらいのお金であれば、つまり、障がい福祉課としての枠はあるかもしれませんけれども、オール札幌で考えたら、転倒して骨折して入院されるようなことが起きた方が、かえって札幌市の支出はふえていくと思うのです。
ですから、予防する意味で、むしろタクシー券を選べるようにしてあげて、転倒しないというやり方を拡大していく方がずっと効果が高いのではないかというふうに思うので、その点いかがか、伺いたいと思います。
私も、この質問について、この場で何度かお答えさせていただいていて、同じお答えになるのは大変心苦しいですけれども、ご理解をいただきたいのは、今、段々で述べられたお話のご意見があることは承知しております。きょうの委員会の中でも何点かいろいろお話しさせていただいておりますが、現在は、障がい施策全般の充実を何とか図ろうということで、就労支援の問題とか、グループホームを増設するとか、あるいは、地下鉄駅につきましても、前倒しでエレベーターを全駅に設置するなど、相当広範囲にわたった施策を重点的にやっていこうという状況にございます。
ガソリン券あるいはウィズユーカードの件につきましても、特にガソリン券は、平成15年に新たな制度として、それまでなかったものを何とか創設して、ご利用される方の利便性を図ったところでありまして、まずは今の状況で推移させていただきたいというふうに思っておりますので、どうかよろしくお願いをいたします。(発言する者あり)
静粛に願います。
今、大変に心苦しいとおっしゃっておりました。それは障がいのある方々に対してなので、本当にそこを重く受けとめていただきたいなと思います。
今は、自立支援法の絡みで、現場の皆さんが非常に苦労されていることはよくわかりますし、障がい福祉施策全般を充実させたいということもよくわかります。ですから、その充実策の一つとして、このことも取り入れていただきたいのですよ。
繰り返しになりますけれども、どちらもシンプルにしてわかりやすく同じ3万6,000円に統一するというふうにしていけば、障がい者の方々は非常に納得できると思うのです。私は、今の説明は何回聞いても納得できませんので、何度でも取り上げさせていただきたいというふうに思っておりますし、ぜひ前向きに検討していただきたい。
自立支援法をどうするかということとあわせて、独自の交通費助成もどうやって充実させていくか。つまり、負担がふえるわけでから、市のいろいろな応援策がこれから検討されていく中に、障がい者の交通費助成制度の充実も入れていく。充実というよりは、むしろ、私は、同じに、公平にしてほしいということを言っているのです。(発言する者あり)3万円に下げるのは絶対にだめです。
それから、冬場の外出支援は予防的な意味でぜひ実現させていただくことを強く求めまして、質問を終わります。