なぜ戦争は起きる? - 娘の疑問 -
この夏の娘の自由研究のテーマは「アドルフ・ヒットラー」でした。「戦場のピアニスト」のビデオを観たり、「アンネの日記」を読んだりして、「ユダヤ人ってどういう人?」「なぜヒットラーはユダヤ人を殺したいと思ったの?」という疑問を持ったのが出発点だったようです。
娘は何冊かの参考文献をもとに、ノートに疑問点などを書き出していましたが、何をどう書けばいいのか悪戦苦闘の様子。「少しアドバイスをしてあげよう」と、あらためて関連文献をパラパラと読んでいるうちに、つい引き込まれてしまいました。
ヒットラーは、「行き詰まりを感じている国民に不正確な情報を何度も繰り返し伝えて、あたかもここに事態打開の展望があるかのように思い込ませる」、「近隣諸国と意図的に緊張関係を高める」、「極端な単純化・レッテル張りなどを多用する」、「選挙で支持を得て首相になり、与党の議席を増やす」などのやり方で、権力基盤を固めていきました。
そして、国会議事堂への放火事件を「共産党のしわざだ」とでっち上げ、共産党議員を締め出した国会で、政府に法律制定の権限を与える「全権委任法」を成立させ、完全な独裁政治と他国への侵略戦争・ユダヤ人の殺害に突き進んでいったのです。
この歴史を振り返り、先の衆議院選挙で小泉首相が使った手法や結果を見てみると、ヒットラーの手法に似ている点があると感じ、「私たちは本当に、大きな岐路に立っているのだ」との思いを強くしています。
ヒットラーの時代と大きく違うことは、未熟とはいえ日本は民主主義があり、「戦争は二度とイヤ」という大きな世論と運動があることです。衆議院選挙で、投票した七・八%の方から日本共産党を選んでいただいたことも、「小泉首相の悪政に歯止めをかけて!」という大事な民意です。
娘は、「どうして戦争が起きるのか」を、わからなかったこととして挙げていました。小学生にはまだ難しいと思いますが、「人々の力で戦争はとめられる」とどこかで感じられるよう、民主主義と平和を広げる運動を強めたいと思っています。
(「こんにちは 小形かおりです」 05年10月02日付より)