私は、議案第33号 札幌市自転車等駐車場条例並びに歩行者と自転車の共存する空間の創出事業として、札幌駅周辺の自転車駐輪場有料化、その手数料の収入として1,986万6,000円を予算として見込んでいるということに関して質問をいたします。
近年、自転車の利用は急速にふえ、先ほど高宮部長の方からもご答弁がありましたとおり、1993年から2003年の10年間で全市では1.6倍、そして札幌駅周辺では4倍にも利用が伸びていると、こういう実態です。自転車の利用がふえているというのは、一つには近年の景気悪化、それから賃上げ抑制という社会の中で、少しでも支出を減らしたいということで自転車に乗るとか、交通費を抑えるために自転車利用に切りかえたというのが要因としてあると思いますし、それからもう一つは、健康志向が広がったというふうに思います。こうした経済的な負担が重いと感じている人からも利用料を取るのか。そしてまた、みずから自転車に乗って健康を促進しようというふうに思っている人たちに対しても、有料化をして健康促進を阻害するおつもりなのか。率直に言って、自転車利用を抑制し、そして市民に負担を押しつける認めがたい有料化だというふうに私は思っています。
そこで、具体的にお聞きしますけれども、大変細かい質問ですが、例えば、買いたいものがあって自転車に乗ってヨドバシカメラに行きましたと。そこで一時利用として自転車を駐輪しました。ここで100円を払います。店の中を見たけれども、もしかしたらほかの店の方が安いかもしれない、そう思ってビックカメラに行きました。そこでまた自転車を移動させて100円払って一時利用しましたと。そして、そこで見たところ、やっぱりヨドバシの方が安かったということで、またヨドバシカメラに自転車で戻ったと、そうするとそこでまた100円、1日で合計300円、一時利用として取る、そういうこともあり得るということなのかどうか、お聞きします。
それから共済ホール、ここは駐輪場の有料化エリアになっていますね。例えば共済ホールに用があってその近くに自転車をとめようと思ったけれども、すぐそばの路外駐輪場は定期利用ということになっているので、一時利用するためには北5条西1丁目のところにとめなければならず、そこに行ったと。ところがそこが満杯でしたと。そしてあちこち一時利用を探したけれども、駅の北口の一時利用しかあいているところがなかったということになると、結局、駅の北口に自転車をとめて、共済ホールまで歩いて戻ると、そういうこともあり得るということなのかどうかお聞きしたい。
そしてもう1点は、条例案によりますと、利用料金が学生と一般というふうに二つに分かれています。例えば、お母さんとお子さんが2人で自転車2台に乗って街に買い物に出て、一時利用の駐輪場にとめたら、幼児用の自転車も料金を取るのでしょうか。そしてまた、駐輪場ではないところに幼児用の自転車がとめられていた場合は、即時撤去するおつもりなのか。細かいことですが、まずここをお尋ねしたいと思います。
駐輪場の利用方法についてのご質問でございますが、まず、1点目の目的地が複数ある場合でございますけれども、一時利用で駐輪場から駐輪場へ移動される場合、これにつきましてはその都度料金をちょうだいするということになります。
それから、2点目でございますが、目的地付近に行ったところ、駐輪場にあきがないというケースでございますけれども、駐輪場の施設はそれぞれ一定の、駐輪していい許容量、物理的限界がございますので、多少遠くなるかもしれませんが、あきスペースのある駐輪場をご利用いただかなければならないと、このように思っています。
それから、3点目の小児用自転車の手数料についてでございますが、この条例による自転車の定義にかかわる問題かと思います。これは道路交通法を根拠としておりますので、道路交通法によりますと、小児用の自転車もいわゆる自転車に含まれていることから、手数料の減免等については考えておりません。
それから、小児用あるいは幼児用の自転車も撤去するのかというご質問がございましたが、これは撤去させていただくことになると思います。
自転車というのは車と違うんです。確かに道交法では同じ車両というふうになるのかもしれませんけれども、自転車というのは目的地の目の前でとめられると、それが自転車を利用する一番便利なところです。そして、環境にも優しい、全く違う乗り物だというふうに思うんです。駐輪場の有料化というのは、結局、自転車利用にストップをかけようとするものだと思うのですが、そうはお考えにならないのか、ここをお尋ねしたいと思います。
また、今回、現在の駐輪場の収容量を2,000台分ふやして4,900台分とめられるようにすると。それによって需要が6,200台あるうちの約80%が確保できますよと。10%が放置自転車なのでこれは撤去できます、そして残る10%が有料化によって自転車から徒歩に転換するだろう、だからニーズにぴったり合った駐輪場の数になるということですけれども、その1割が徒歩に変わるという計算の根拠が、お聞きしましたらパーソントリップ調査から割り出したものだということです。このパーソントリップ調査なんですが、実施されたのは1994年で、10年も前の数字です。先ほど93年から2003年の10年間で、自転車利用は4倍にふえたとお答えになっていますね。それなのに、10年前の数値で、1割は徒歩になるというふうに答えておられるのは、根拠としては余りにも薄いのではないかと思いますし、現状には合わないのではないでしょうか。
自転車利用が4倍にふえているからこそ市民ニーズにこたえ、駐輪場をもっとふやして整備していくことが必要だという考えに立つべきだと思いますけれどもいかがか、伺いたいと思います。
また、札幌市の駐輪場有料化方針には、適正な受益者負担を求めるために有料化すると、こういうふうに説明されていますが、一体どこに利用者の受益があるのでしょうか。自転車というのは空気を汚さない、そして地球環境に優しい乗り物で、自転車利用によって利益を受けるのは札幌市全体なんじゃないですか。そもそも環境の街札幌、それから歩行者、自転車優先の街づくりというのは上田市長の公約でもあるし、方針ではなかったでしょうか。
先ほど高宮部長からも利用促進すべきものであり、街づくりの中でそれを考えているというふうなご答弁がありました。そういう意味からも、駐輪場の有料化というのは基本的な街づくりの政策と矛盾するのではないかというふうに考えますけれどもいかがか、伺いたいと思います。
1点目の駐輪場の有料化による駐輪需要についてでございますが、今回の札幌駅周辺の有料化に対応する駐輪場の整備につきましては、まずどれほどの駐輪場があるのかを把握する必要がございます。そういった意味では、既に有料化を行っております他の政令市などの状況について調査を行い、今ご指摘の、平成6年度に実施したパーソントリップ調査なども参考に検討を行ってまいりました。その結果、近距離から札幌駅周辺地区への自転車利用のうち約10%が徒歩に転換すると推計し、長期放置自転車の減少分と合わせ、今回の有料化に当たり約5,000台分の駐輪場を見込んだところでございます。
しかし、今、ご指摘のように、今回の駐輪場の有料化は札幌では初めてでございますので、有料化後の駐輪場の利用動向も踏まえ、今後の駐輪場の状況を見きわめて対応していきたいと考えているところでございます。
次に、駐輪場の有料化は自転車利用の抑制になるのではないかというご質問でございますが、近年、札幌駅周辺地区におきましては、自転車利用が急激に増加し、放置自転車による歩道の通行障害や放置された自転車による都市景観の悪化など、さまざまな問題が発生しており、その対策が急務となっている状況にございます。
その対応策として、駐輪場整備や放置自転車対策とあわせ、今回、受益者負担の考えに基づき、駐輪場の有料化を実施するものであります。これらの総合的な自転車対策は、自転車利用の抑制を目的に行うものではなく、良好な歩行空間の確保や都市景観の創出を目指すものでございます。また、自転車利用につきましては、先ほど三浦委員にもお答えしたとおり、今後とも駐輪場や自転車道など、自転車利用の環境整備に努めてまいりたいと考えております。
私どもの方から、駐輪場の整備に伴う受益者負担の考え方についてのご質問がございましたので、ご答弁させていただきます。
放置自転車対策として、私どもはこれまでも必要な駐輪場の整備に取り組んできたところでございます。特に、都心部、札幌駅周辺につきましてはなかなか用地の確保はできないという大変厳しい中、精いっぱい最大限の努力をしてきたつもりでございます。それにあわせまして、即時撤去でございますとか、放置自転車対策でありますとか、あるいは安心して駐輪場が使えるということに対する受益者の負担というようなことも含めまして、駐輪場の有料化を含めた総合的な対策を行う必要があるのではないかと、このような考え方で有料化に踏み切ったわけでございます。
この有料化に当たりましては、パブリックコメントもさせていただきました。26件ほどだったでしょうか、ご意見がございましたが、大半の方は有料化やむなしと。無料のままにしておいてほしいというのが2件でございました。それから、地域の町内の方、あるいは商店街の方、振興会の方、駐輪場有料化区域になりますすべての地元の関係の方にもお話を申し上げましたら、皆さん、しっかり管理をやってくれ、とにかく今困っているからしっかりやってくれと、こういうご要望でございました。そういう意味におきまして、私どもは駐輪場の有料化に踏み切ったということでございますので、何とぞご理解を賜りたいと思います。
放置自転車対策もあって、駅前周辺だけはやむにやまれず有料化するんだと、建設委員会などでもこう答弁されているようですけれども、放置自転車の問題というのは市民全体で解決していくべき問題だというふうに思うんです。例えば、中心街では地元の企業だとか商店街の方々の力もかりて、迷惑なとめ方をしている自転車を整理するということも行われております。これは無料の駐輪場が整備されればもっとスムーズに、こうした人々の力をかりて景観の美しい街並みをつくっていくことで解決できるというふうに思うんです。有料化すれば放置自転車などのマナーの問題が解決されるという考え方は誤りだと思います。
自転車を利用している人というのは、近くに駐輪場がないから仕方なく歩道にとめているんです。ですから、駐輪場をもっとふやす、ちゃんと十分に整備するということが先なんじゃないですか。そうして、同時に放置しないように市民にも呼びかけていくと。
それから、特に札幌駅前でしたら、大きな企業や人が集まるデパートなどがあります。付置義務は最近つくられた条例ですから、つくられていないところが多いのですけれども、そういうところにもっと積極的につくってほしいということを働きかけていくとか、有料化する前に解決することがたくさんあると思うんです。それこそがまず最初に行政がするべきことであって、先に有料化をしてその様子を見ながらさらに先を考えますということではなく、まず整備が先だというふうに考えますがいかがか、お答えをお願いします。
駐輪場の整備にまず積極的に取り組むべきであると、それは私どもも全く同じ考え方でございまして、今回、2カ所で約2,000台から2,100台ぐらいの駐輪場の整備をした上で、なおかつ有料化せざるを得ないと。これは前段でもご説明させていただきましたけれども、実は、総務省が毎年駐輪場の放置自転車の多いところを公表してございます。札幌市はこれまでワースト30位の中に入ったことがございませんが、昨年発表されたものによりますと、札幌駅周辺が6番目に位置するぐらい急速に放置自転車対策が求められる地域になってきています。
そこで、この30位までに入っているところにつきましては、すべて駐輪場を有料化いたしまして、何とか地域と利用者との関係の中で折り合いをつけていこうという施策を展開しているところでございます。委員の方からご指摘のとおり、駐輪場を積極的に整備すべきというのは全くそのとおりでございますが、いかんせん札幌駅周辺という立地の関係もございまして、なかなか用地の確保は進まないという現実もあることをご理解いただきたいと思います。
それから、お話がありました市民PRでございますけれども、これは前にもお話をいたしましたが、私どもも初めて取り組む施策でございますことから、今回、4月1日条例施行、有料化につきましては10月1日からということで、周知期間、いわゆるPR期間をできるだけ多くとって、市民の皆さんにご理解を賜りたいと、こう考えております。したがいまして、市民PRにつきましては、今後とも積極的にといいますか、精いっぱいやっていきたいと思っております。
ワースト6位に入ったので、街をきれいにする、それから放置自転車を撤去して景観をよくしようと、その考え方はいいと思うんです。ですけれども、駐輪場が足りないからそういうことが起きているというのが実態ですから、有料化をする前に、まず最初に駐輪場をきちんと整備するということ、そっちの方を先にやっていただきたい。まず有料化ありきという考え方はやめていただきたいということを強く求めて、質問を終わります。