三鷹市の街づくりを視察
札幌市内のあちこちで、中高層マンションなどが建てられ、次々と近隣住民とトラブルが起きています。こうした問題に根本から対策を講じるにはどうしたらいいのか、という問題意識から、先日、名古屋市と東京・三鷹市に、伊藤理智子市議と一緒に視察に行ってきました。
三鷹市は、用途地域を今年の6月に見直し、建物の高さに制限を設ける「高度地区」を指定していることから、視察に行ってきましたが、行政担当者から、参考になる話がたくさん聞けました。
ここは、人口17万人の東京のベッドタウン。世田谷区・杉並区、武蔵野市や調布市が近隣にある、多摩地区と区部の境の市です。
三鷹市の面積の0・9%が「高さ制限なし」の地域(主に駅前)で、残り99%を絶対高さ10m(既に規制)、新たに25m、35mの高さ制限地域を設け、用途地域を変更しました。25mというと、8階建てぐらいです。
「それまでは、マンションが建てられると住民から苦情がきて、対応に追われていましたが、この条例改正、用途地域の変更で、ほとんど苦情がこなくなりました」と担当の方が言っていました。
「『私権が制限される』などの住民苦情はなかったのですか?」と質問すると、「まったくありませんでした。住民には中学校区単位で説明会を開きましたが、むしろ、住民から大変歓迎されたと受け止めています」というお答え。
また、「用途地域は、その用途として使ってほしいから指定するのであって、商業地域にマンションが建てば、商店街の衰退につながってしまうという危機感もあった」と話されていました。
「商店もあり、工業地もあり、武蔵野の歴史も見える(井の頭公園や深大寺植物園など)ような、品格のある三鷹市にしたい、というのが私たちの思いです。都から苦言もありましたが、それに屈せず貫きました。」と胸を張って説明してくれた三鷹市担当者のみなさん。その熱意あふれるお話から、「行政がその気になればできるんだ」と思いました。
こうした例に学び、緑と景観の美しい札幌のまちづくりをすすめるため、頑張りたいと思います。
(中央区民報第852号 04年11月21日付より)