
私は,平和事業に関連して質問をいたします。
市長は,この間,さまざまな代表質問への答弁の中で,憲法9条について,我が国が世界に誇り得る極めて崇高な理念を規定したものであり,これを尊重していくべきもの,また,自衛隊のイラク派兵についても,自衛隊の駐屯地を抱える札幌市の市長として,非常に緊迫している状況が続く中でのイラク派遣には反対であると答弁されております。ですが,先日の我が党の代表質問の答弁の中で,市長は「昨年12月の議会において,極めて緊迫した状況の中での派遣には反対であるということを表明させていただいたところであります。現に,世界の多くの国々がイラクの復興,復旧に向けた支援活動を行っているという状況の中で,私は,派遣されている自衛隊員の皆様が無事帰国をされるということを心から願っておるわけであります」と,ちょっと質問に対する答弁がかみ合っていないかなという部分がありました。
札幌市の平和都市宣言には,私たちは,戦争こそ地球環境を破壊する最大のものであり,平和にまさる市民福祉はないとの考えのもとに,人類が等しく平和のうちに暮らせる世界が実現されることを願っていますと,こう書かれております。この宣言に照らしたときに,日本の自衛隊がイラクに派遣され,戦争に協力するというこの事態をどう思われるのか。人類が等しく平和のうちに暮らせる世界の実現というところにつながる行為とお考えになるのかどうか,まずこれを伺いたいと思います。
本会議でも申し上げましたけれども,昨年12月2日,3日の答弁で申し上げたように,戦闘状況が続いているという極めて緊迫した状況の中での派遣というのは,問題があると,反対であるというふうに申し上げて,そして,今日の状況の中で,その状況に変化があるかと言われると,余り大してないのでないかというふうな認識を申し上げたつもりでございます。
それと,もちろん平和は大切でありますし,自衛隊の存在についても,それが平和裏に活動するという,平時に国際貢献をするということについては,私は容認する立場でございますので,そこのところの認識を申し上げているわけでございます。
今回は旭川の自衛隊が派遣されましたけれども,次は札幌の自衛隊が派遣されるのだと報道されております。実際に,札幌市民が戦争が起きているイラクに行くということになれば,何よりも市民の命を大切にしなければならないという札幌市長の役割が果たせなくなると,戦闘状態が続いているということは,それが,今,緊迫している状況というふうに市長もおっしゃったのだと思うのですけれども,私は,無事に帰ってきてほしいというふうに,市民に切ない思いをさせるようなイラクへの派兵について,やはり札幌市として国にはっきりと言うべきではないかと考えております。
次に,7月に開催される予定の国連軍縮札幌会議について伺いたいと思います。
この会議は,過去半世紀における軍縮努力と将来への展望というテーマや,核兵器のない世界に向けてなど,その時々に合わせたテーマを設けまして,97年に札幌で開かれたときには,連日のように200席設けた傍聴席が満席になったのだというふうに新聞にも報道されているように,市民の関心が大変高いものです。
この国連軍縮会議は,平和都市宣言をしている札幌が世界平和に向けて発信していく都市として,その役割を広く世界にアピールする,そういう機会だと思うのですけれども,国連軍縮会議の位置づけや役割などについてどのように認識されているのか,お示し願いたいと思います。
また,平和都市宣言の普及啓発費が380万円という形で入っています。我が党が求めてきました10区全部での平和パネル展が,2001年から行われておりますけれども,これが2004年度の予算に含まれているのかどうか伺いたいのと,あわせまして,昨年の決算特別委員会で,私は平和都市宣言の普及啓発費について質問いたしまして,子供たちが実際に広島に行ったピースメッセンジャーのことについて,ぜひ今後も継続していくべきだというふうに意見を言ったところですが,この事業も含まれているのかどうか。また,あわせて,事業全体の中身について,具体的にお示しをお願いしたいと思います。
まず,ご質問の軍縮会議の位置づけということでございますが,国連軍縮会議は,平成9年に引き続き2度目の開催ということになるわけでございます。また,それ以外にも,平成11年,12年と2度にわたり,札幌市といたしまして,中央アジア非核兵器地帯国連札幌会議に協力をしてきたところでございます。そのように,本市といたしましては,国際平和に対する札幌市の協力姿勢というものを改めて内外に示すことができるのではないかと。さらに,市民の平和理解を深める貴重な機会にもなるものと思っているところでございます。
また,本市は国際的なコンベンション都市づくりを目指しておりますが,世界各国からの参加者を温かくお迎えするとともに,軍縮会議の会場といたしまして札幌コンベンションセンターを活用することなどにより,本市の魅力を世界に向けて発信できるものと,このように考えているところでございます。
私の方からは,平和事業の全体の取り組みということでございます。この中で,平和パネル展とかピースメッセンジャー事業のお話もさせていただきたいというふうに思っております。
16年度の平和都市宣言普及啓発事業のうち,従来から実施しております普及啓発事業として位置づけるものとしましては,8月ごろに,区民センター等を会場に市内の全区で開催いたします平和パネル展,それから,市民から平和に関するメッセージを募集し,タイムカプセルに収納して,9月ごろに開通する予定の平和大橋の台座に納める,タイムカプセル設置事業を計画してございます。
もう一つの目玉が,平和交流推進事業でございます。これは,他の自治体との平和交流や国際会議の開催に関連した事業ということでございます。具体的には,非核宣言自治体協議会に加入し,他の自治体との平和事業に関する情報交換及び交流を図ってまいりたいと考えております。
2点目には,長崎市との共催で,原爆被爆・被災関係の貴重な物品,パネル,ポスター,資料等の展示,それから原爆被爆体験講話などを行う仮称戦争・原爆被災展の開催を,8月下旬ごろ,あるいは9月になるかもしれませんが,計画してございます。
また,3点目でございますが,7月に,コンベンションセンターを会場に国連軍縮札幌会議を開催する予定でございますので,会議との関連性なども考慮しながら,この会議の開催にあわせて関連事業を実施したいというふうに考えております。
最後に,お尋ねのピースメッセンジャー派遣事業でございます。これは,平成14年度に実施したものでございますが,6名のお子さんたちを平和記念式典に合わせて広島に派遣したという内容でございます。16年度につきましては,この事業の実施は予定しておりませんが,今,申し上げましたようなさまざまな事業を通じまして,平和の普及啓発を進めてまいりたいというふうに考えております。ご理解をいただきたいと思います。
ただいま,国連軍縮会議などは市民の平和理解に対する貴重な機会なのだというご答弁がありました。今,憲法9条をもかえてしまおうという動きが強まる中で,私は,平和について何かを感じて,行動して,意思表示をすることが本当に大事な時期だろうというふうに思っています。そういう意味では,ピースメッセンジャーのような,子供たちがその場に行って感じてくるということが大事だと思いますので,その実施を引き続き求めたいと思いますけれども,あわせて,イラク戦争をストップさせるような大きな力になるように,ぜひこの平和事業を充実させていただきたいということを求めまして,質問を終わります。

