13歳の少女の、非戦メッセージ
13歳のアメリカ人少女・シャーロット・アルデブロンさん。今年の2月、彼女が、アメリカのメーン州にある教会で開かれた平和集会で行った非戦のスピーチが、写真絵本「私たちはいま、イラクにいます」(定価1200円・講談社発行)として発行されています。写真は、フォトジャーナリストの森住卓さんです。
両親の仕事の関係でスイス・ザイール(コンゴ)・ハイチなどに移り住み、各国に友達をもつていた彼女は、「イラク戦争が始まったら、あの友達はどうなってしまうのだろう」と心配し、「イラク戦争は必要なことなのか」を自分自身で調べ、自分のことと結びつけて考え、このスピーチを行いました。
アメリカで「イラク戦争すべき」という世論が高まっていたときに、このようなメッセージを発信することは、13歳の少女にとってさぞかし勇気のいることだつたでしょう。そして、それを乗り越えて、「私のできること」として意思表示をした彼女の行動に、胸が熱くなります。
表紙カバーの裏側に「日本の読者のみなさんへ」という一文があり、そこには、「たとえ小さな声でも、みんなが声をあげれば、平和と人類愛を求める大きな声になり、世界はもうこれ以上、知らないふりをしてはいられなくなるはずです」と書かれていました。まったくその通りです。
そのまっすぐなメッセージが、森住さんの写真とともにあつく伝わってきます、特に、最後のぺージに写っているイラク人少女の表情が、「そして、最後に、私たちは途方に暮れています。私たち、何か悪いことをしたでしょうか。」というスピーチとともに、いつまでも私の胸に焼き付いています。
私もシャーロットさんと同じ気持ちです。一刻も早く、米英軍はイラクから撤退すべきです。自衛隊をイラクに行かせてはなりません。これ以上の犠牲者を出さないために、力を尽くしたいと思います。
(中央区民報第795号 03年8月31日付より)