11月9日行われた総選挙では、日本の平和と国民生活をどう守るかがあらためて問われました。自民党が、「2005年、憲法改正に大きく踏み出します」と憲法改正の具体的なスケジュールを打ちだすとともに、「将来の消費税引上げについても国民的議論を行い結論を得る」と消費税増税を公約するなど、国民生活をないがしろに、財界とアメリカに顔を向けた政策をあらわにしました。しかし、国民が今の政治への不満と批判を強めていることは、自民党など与党全体でも275議席となり、改選時より12議席減少させたことに現れました。
一方、「政権選択」を掲げることによって、今の政治を変えたいという国民の願いを取り込んだ民主党は、「論憲から創憲」と新しい憲法をつくること、さらに、「基礎年金の財源に消費税を充てる」と消費税増税などを政権公約に掲げました。これは、財界からの支持のもとで、政権交代を果たそうとしたもので、自民党同様、日本の平和と国民生活の安定に寄与しないものです。小泉内閣は、「三位一体の改革」の名のもとに、杜会保障と教育にかかわる国庫補助負担金と地方交付税という、福祉と教育をささえる2つの機能を縮小し、切りすてようとしています。こうしたなかで、地方自治体が、住民生活を守るために果たす役割は、いっそう重要となります。
2000年から2003年までの3年間で、東京証券取引所に上場している大企業だけで、30万人もの正杜員を削減している現状にあり、雇用は非常に厳しい状況が続いています。道内7月から9月の完全失業者は16万人、完全失業率は5・6%、札幌圏9月の常用有効求人倍率はO・46倍と低迷を続けています。とりわけ若者の雇用状況は非常に深刻です。大企業が正杜員を減らし、パートや派遣労働者を増やしているため、1995年から2001年までの大企業の34歳以下の正杜員は、108万人も減らされています。道内の高校生の就職内定率は、10月末現在29.8%、求人数は、過去最低の7728人と若者の夢も可能性も奪われている状況です。本市として、雇用対策を緊急に強めることが必要です。
日本共産党札幌市議団は、無駄な大型開発をやめ、暮らし・福祉関連事業に施策の重点を移すことを繰り返し求め、今年度の予算編成にあたって、緊急3か年計画として、市営住宅建設660戸、特別養護老人ホーム15か所、保育所整備18か所、30人学級実施で400教室を増築、障がい児学級135校に新設をもとめ、817億円の仕事を地元業者に発注し1500人の雇用が生まれることを明らかにしてきました。このように、市民の切実な要求に応え、しかも雇用が確保され、大型開発に比べ財政上も節約になる、暮らし・福祉重点型の市政に移行することを引き続き強く求めるものです。
予算編成にあたっては、「中期財政見通しと今後の財政運営の考え方」であ げられている、保育料、すこやか健診、敬老パス、家庭ごみ処理費用などの市 民負担強化をやめ、以下の点を基本にすすめるべきです。
以上の立場から、この要望書は、市民の市政への要望を基礎に、当面の政策課題を149項目にまとめたものです。これらの市民の切実な願いを、予算編成にあたって積極的に取り入れるよう強く要望します。

