地下構造調査に関して質問、十勝沖地震踏まえ東部地域も調査を

03年(平成15)第一部決算特別委員会−03年10月22日

小形香織 委員

 私は,2001年度から,札幌市域で行われている地下構造調査に関する質問をさせていただきます。
 2001年度から,札幌市域の地盤の構造や断層などを明らかにするための地下構造調査が行われております。これまでの調査で,地震基盤と呼ばれるかたい地層が,深いところと浅いところがあると聞いておりますけれども,まず,深いところと浅いところ,それぞれどのくらいの深さなのでしょうか。また,この調査によって,深いところというのはどのあたりと考えられているのか,具体的な地名でお示しを願います。
 9月に起きました十勝沖地震で,東区,白石区,厚別区,清田区など,札幌市の東側の地域の被害が多く報告されておりますけれども,この地震基盤の深さの影響によるものと考えられるのかどうか,見解をお示しください。

宇田 防災部長

 小形委員のご質問にお答えいたしたいと思いますが,地下構造調査の件でございます。
 まず,1点目の地震基盤の深さについてのお尋ねでございますが,まず,地震基盤の浅いところは,南区ですとか手稲区,こういった山間部におきまして海抜ゼロメートルのところがございます。これが北方面,東方面に向かうに従いまして徐々に深くなっているというのが現在までわかってございます。
 具体的にと申されましたが,ちなみに,中央区では,およそ2,000メートルぐらいの深さになってございますし,深いところでは,白石区の東米里地区付近におきまして,4,000メートルを超える深さになっているところも現在のところ判明してございます。
 2点目の地震基盤の深さと今回の地震の関係でございますけれども,現時点では調査も半ばでございまして,この被害の大きさと地震基盤の深さの関係については判明しておりませんので,ご理解いただきたいと思います。

小形香織 委員

 この調査はいつまでに終える予定でしょうか。これまでの調査では,豊平川に沿って行われておりますけれども,現在,北区の屯田から,白石区の東米里にかけて調査をしているとお聞きしております。
 先ほどのご答弁では,今回の地震の被害とこの地震基盤の深さの影響についてまだ判明していないというお答えでしたけれども,一般的には,かたい地盤が深いところほど地震の揺れ幅が大きくなるというふうに考えられています。
 この十勝沖地震で,白石,厚別,清田の地域の被害が大きかったわけですが,私は,この地域での地下構造の詳しい調査が今後必要だと考えておりますけれども,いかがお考えでしょうか。
 また,この調査で,札幌市域の地下の構造がわかった後,直下型の地震が起こり得るのか,地震が起きた場合,どの程度の被害が発生するのかなど,この調査結果をもとにさらにシミュレーションをし,防災計画に生かしていくことが求められていると思いますけれども,この調査をどのように生かしていくお考えか,お示しを願います。

宇田 防災部長

 お答え申し上げます。
 まず,1点目の調査年度でございますが,これは,平成13年度から15年度,今年度で最終年度となってございます。
 それから,2点目でございますが,いわゆる白石,厚別方面にも調査が必要ということでございますけれども,この調査事業は,文部科学省からの交付金をいただいて進めている事業でございまして,先ほど申し上げましたように本年度で終了いたします。今後につきましては,この調査のために設置している専門家の集団でございます石狩平野北部地下構造調査委員会の方々のご意見を伺いながら,調査の必要性などについて検討してまいりたいと,このように考えているところでございます。
 また,3点目のシミュレーションの件でございますが,確かに本市の各地域における発災時の地震動を知ると,こういった観点から考えますと,これらのデータをもとにシミュレーションするということは有効とは考えてございます。しかし,これらも,専門家の方々のご意見を伺った上で,あわせて検討してまいりたいなと,このように考えてございます。

小形香織 委員

 防災計画を全市的に進められるということはもちろん必要なことだと思いますけれども,この調査によって,地震に弱い地域,また,地震基盤の深い地域というのが明らかになってきているという形になっておりますので,ぜひライフラインの確保だとか,それから耐震性の強化,災害時の対応などについて,これらの地域に焦点を当てた計画づくりも進めるべきだと考えますけれどもいかがか,お示しを願います。
 また,この調査の成果報告書なのですが,3センチも厚みのあるすごい資料なのですけれども,これは中間的にまとめられた資料ですが,かなり専門的でデータも多く,知識が深くなければなかなか理解ができない内容になっております。この専門的な内容を市民にわかりやすい形で公表する必要があるかと思いますけれども,どのようにこの結果を市民に知らせていくご予定かをお示し願います。

宇田 防災部長

 お答えいたします。
 まず,1点目のライフラインとの関係でございますけれども,現在行っております地下構造調査によりまして,地域ごとの地下深部の構造が一応明らかになります。先ほどもお答えしましたとおり,本市の地震動シミュレーションにもこれは有効であると考えておりますが,さらにそのためには,深部でなくて地表面の調査も必要になってくることが考えられるわけであります。これらを含めまして,やはり専門家の意見をお伺いしながら検討してまいりたいなと,このように考えてございます。
 それから,2点目の市民にわかりやすく公表をということでございまして,これも委員おっしゃるとおりでございまして,これは,今年度の調査結果によって,来年度,専門家等によるシンポジウムを開催するほか,広報さっぽろへの掲載,あるいはパンフレットの作成を行いまして,市民の方々にも周知していきたいと,このように考えてございます。

小形香織 委員

 早くこの結果を市民に公表していただきたいということを求めておきます。
 それから同時に,今回の地震で被害がひどかった白石や厚別,清田地域での調査というのは,起きた事態を考えれば,絶対に必要なことである,実施すべきと思いますので,そのことを強く求めまして,質問を終わりにいたします。

(C) Kaori Ogata 2003-2004 All rights reserved
著作権保護のため、転載などをご希望の方は、ご連絡をお願いします。