市電のバリアフリー化と優先信号実験事業について質問

03(平成15)年第一部決算特別委員会−03年10月10日

小形香織 委員

 私は,交通バリアフリーと市電について質問をいたします。
 交通バリアフリー基本構想がつくられましたけれども,この構想は,今,策定に向けて準備が進んでいる札幌新まちづくり計画の中でどのように位置づけられようとしているのか,まずお示しを願います。
 交通バリアフリー基本構想は,交通事業者として,すべての交通車両にこの視点を取り入れなければならないものです。当然,この視点は市電にも求められ,それを含んで検討されていることと思います。
 市電については,路面電車活性化プログラム策定委員会で低床式車両の導入など検討がされたようですが,市電のバリアフリー化についてどのような課題整理をされているのか,伺います。

高宮 総合交通対策部長

 1点目の札幌市交通バリアフリー基本構想の実現に向けた取り組みといたしましては,現在,公共交通事業者や道路管理者,公安委員会などの各事業者がそれぞれの事業計画を作成しているところでございます。これらの作成された事業計画について,今後策定される札幌市新まちづくり計画に反映させるよう努めてまいりたいと考えております。
 次に,市電への低床車両の導入に当たっての課題ですが,1点目といたしましては,現在,国内では9事業者が低床車両を導入しておりますが,札幌のような積雪地においては導入実績がないため,積雪に対する十分な検討,車両の試作,検証を行う必要があります。
 課題の2点目といたしましては,現車両と同じ定員数を確保するためには,構造上,車両の長い連接車とする必要があります。このため,車庫や変電所設備などの施設改修が必要となることや,車いすなどの利用が可能な停留所に改修する必要があると整理されております。

小形香織 委員

 私は,第2回定例市議会で,路面電車の優先信号実験事業について質問をいたしまして,9月に第1回目の実験を行ったとお聞きしました。
 今月6日のNHKの6時のニュースで,報道記者がストップウオッチを持って実際に市電に乗り,優先信号を取り入れていないときの時間と,取り入れたときの時間をはかった結果,優先信号を取り入れていないときは8分02秒,そして取り入れたときには6分21秒だったと報道しております。第2回定例市議会の議案審査特別委員会で,私の質問に対し,理事者は,内回り及び外回りともに約10%の時間短縮効果が予想されていると答弁されておりましたけれども,NHKのこの報道では,20%も短縮されており,今後の効果も大変期待されるところです。
 路面電車優先信号実験事業については,雪の降る冬期間にも行うと聞いておりますが,冬場は渋滞もひどく,課題が多いと思います。冬場の実験は,いつごろ,どのような方法でやられる予定か,その計画についてお示しを願います。

高宮 総合交通対策部長

 ご質問の冬期間の実験ですが,時期は,本格的な積雪のある1月ごろを予定しております。
 内容につきましては,9月に実施した実験と基本的に同じと考えており,路面電車がスムーズに走れるよう,青信号に変わるタイミングや青時間を調整した信号パターンで制御を行う方法を考えております。
 冬期間は,積雪で道路幅が狭くなり,路面状況も悪化するなど,自動車,路面電車ともに走行環境が夏期とは大きく変わりますので,積雪時に優先信号を実施した場合の効果や課題などを把握する予定であります。

小形香織 委員

 この実験は,北海道警察などとも連携を進めながらされていると聞いております。前向きに,各機関と連携を図りながら実験されているということに,私は大いに期待をしております。
 優先信号の導入は,市民の利便性を向上させることにつながります。環境に優しく,中量輸送機関である市電を存続,再配置されるよう強く求めまして,終わりといたします。

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