私は,この補正予算の中にある都市計画費の都心交通対策推進費の中に,路面電車優先信号実験事業という項目が盛り込まれていることに関連いたしまして質問をいたします。
これまで,98年の路面電車活用方策調査検討委員会で,ループ化,延伸などの検討が行われております。2001年の総合交通対策調査審議会答申では,魅力ある都市の創造に寄与する都市の装置として,その機能の向上や延伸を進めるとされるなど,時間をかけた議論,調査が行われ,市電が再評価されています。
私は,こうしたこれまでの議論を踏まえると同時に,ことし1月に行われた市民アンケートの結果,そして,ことし6月に北海道新聞社で行ったアンケート結果など,市民の皆さんの中にも,市電を守り広げてほしいという願いが根強くあふれていると認識しております。
これまでの討議の中で,市電の延伸,ループ化など,市電をさらに広げる検討を進めていくのだという方向づけをしていたにもかかわらず,その一方で,2001年12月に出された交通事業改革プランには,事業の存廃を含めたあり方を検討すると,廃止の可能性も否定しない表現になっています。
こうした中で,今回,実験事業を行うわけですけれども,まず,この実験はどのような区間を,どのような優先信号の仕組みで行うかなど,具体的な内容について伺いたいと思います。
今年度予定しております路面電車優先信号実験事業は,北海道運輸局と札幌市が主体となり,北海道開発局や道警などの関係機関と連携して,路面電車の利便性向上を目的として行うものでございます。
内容といたしましては,乗降人員が最も多く,また信号待ち時間及び待ち回数が多い南1条通の区間におきまして実験を行う予定であり,電車の運行に合わせて,青信号開始時間を調整するなどの方法で,秋以降,数回にわたり実施することを考えております。
また,この実験にあわせて,優先信号導入による効果,影響を把握するため,電車の走行調査と交差点における自動車交通量調査をあわせて実施する予定でございます。
今回の優先信号の実験事業を,南1条線という最も電車の進みづらい混雑した場所で行うと。そこを選んで行うわけですから,交通難が優先信号によって解決される,そして,それが解決できれば,市電の方が早く目的地に着くということにつながるのではないかと思っております。
そこで,二つ目の質問ですが,優先信号を設置した場合に,市電がどのように便利になると予想されているか,お聞かせください。
電車の運行に合わせて青信号開始時間を調整した場合,南1条通の区間のおきましては,内回り及び外回り,ともに約10%の時間短縮効果が予想されておりますことから,路面電車の利便性を向上させ,より利用促進を図ることが期待できるものと考えております。
今,約10%近く短縮効果があると予想されているというふうにご答弁いただきました。これは,優先信号をつければ,市電はもっと便利になって,利用客がふえるかもしれないという,存続を前提にした発展の方向性を探る実験だと思います。市電は遅いと感じている人が,優先信号機の設置によって,電停から電停までノンストップで行けると実感できれば,乗客もふえるのではないかと期待できます。
桑園方面には市立病院,そして東北や苗穂方面には厚生病院やサッポロファクトリーなど,多くの方が利用する施設があります。ここに路面電車を再配置させ,JRの桑園駅や苗穂駅とつなげる,そして,今は途切れていますけれども,西4丁目とすすきの駅をつなげて環状化させる,そういう方向で,総合的に交通網を整備していくべきではないかと考えます。
とりわけ,緑の保全計画の推進,市街地での緑の確保,これも大事です。排気ガスなどの有害物質を出さない街づくりが求められているときに,市電が果たす役割は大変大きいものがあると思いますし,発展の方向性も示されております。そして,市民の願いも大変根強いものがあります。
上田市長の選挙公約には,市電の積極的な活用というのが入っております。活用するからには,私は,廃止はあり得ないと思っております。そういうわけですから,これまで示された方向に沿って,路面電車を存続,再配置させるべきだということを強調いたまして,私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

