発言集
    「かあちゃん」と呼んで  

   前回の65号で、うちでは子どもたちに「父ちゃん・母ちゃん」と呼ばせていることがばれてしまいました。「我が子に私たち両親をなんて呼んでもらうか」は、親になるときに一度は悩んだテーマでしょうか。

   私は今でも自分の両親を「パパ・ママ」とこっそり呼んでいます。人前では恥ずかしくてとても呼べないのですが、家の中ではやっぱり「パパ・ママ」です。普通なら、思春期に入った頃、あるいは社会人になったころに、それまで「パパ・ママ」と呼んでいた人も「お父さん・お母さん」に変えるのでしょうが、なぜか私はそのタイミングがないまま今に至ってしまいました。

   そこで、私が母親になったとき「我が子には絶対パパ・ママと呼ばせない」というのがひそかな決意の一つでした。さて、なんと呼ばせるか。「お父さん・お母さん」が普通でしょう。でもそう呼ばれることに恥ずかしいようなくすぐったいような気分を覚え、「お」をつけないで呼んでほしいと思いました。「父さん・母さん」か「父ちゃん・母ちゃん」か。配偶者が「“ちゃん”の方が我々のイメージだ」と言うのでそこに落ち着きました。

   保育園に行ってみると、「おっとう・おっかあ」という家庭もありました。「オータン・カンカン」というのもありました。夫婦のお互いの呼び名をそのまま子どもに呼ばせている家庭もありました。両親は「お父さん・お母さん」だけどおばあちゃんたちを「パパ・ママ」と呼ばせているところもありました。実に呼び方はさまざまです。

   市議会議員に立候補することになり、さっそく街頭で平和を訴える原稿を作りました。「私の娘が『かあちゃん、日本も戦争するの?』と言った」というくだりを読んで、「この“かあちゃん”は“かあさん”がいいんじゃない?」とアドバイスしてくれた方がいましたが、「うちでは“かあちゃん”なんですよぉ。」と、そのまんま“かあちゃん”とマイクを通させていただきました。

   子どもたちが大きくなってもこの呼び名のままかどうかわかりませんが、変えなくても恥ずかしくはない呼び名だと思っています、というのは親の自己満足かなあ。

(日本共産党札幌中央区伏見後援会ニュース「ひまわり」第67号より)


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